こんにちは。らむねです。
子どもが成人して、ある程度「自己責任」の上で行動を始めると、「旅行」や「仕事」などで
外出や外泊が増えてきます。
一緒に住んでいる両親にとっては「予想外」の行動ですが、
事件や事故などに巻き込まれていなければ、その日常に慣れてしまい「数日いない」ことが
普通になってしまっている家庭もあるようです。
今回はそんな親子のお話です。
10年間、息子が音信不通になっている理由は? そして手掛かりがなくても見つけることはできるのか!?
内山美智子さん(69歳)の息子・康則さん(41歳)は、大学入学時から地方で一人暮らしをし、
卒業後はそのまま地方で就職をしました。
しかし、30歳のときに突然「仕事を辞めて実家に帰りたい」との連絡が。
美智子さんは予想外の康則さんの申し出に驚きながらも「もちろんいいよ」と返事をしました。
実家に帰ってきた康則さんは、仕事を辞めた理由など何も話しませんでしたが、
見た目は元気そうで悩んでいる様子はなく、帰ってきて1カ月間は散歩や釣りなどをして過ごしていました。
美智子さんが「働かないの?」と何度か声をかけても、「貯金があるから」と仕事を探すそぶりはありませんでした。
そして、2カ月が過ぎたころに突然、
「ちょっと世界一周旅行に行ってくる。長期で行く予定だからいつ帰って来るかわからない。」と、
リュック一つを背負い家を出て行ってしまったのです。
息子のハガキで安否を確認
しばらくすると、康則さんから世界各地のエアメールが届くようになりました。
そこに文章はほとんど書かれてはいませんでしたが、美智子さんはそのハガキが届くと
毎回ホッとした気持ちになり、毎日ポストを覗いて心待ちにしていました。
そして康則さんが世界一周をすると家を出てから1年が経つころ、
「来月、日本に帰ります」と書かれたハガキが届きました。
それはタイのバンコクから出されたもので、美智子さんは康則さんが帰宅するその日を、今か今かと心待ちにしていました。
しかし、待てど暮らせど康則さんが帰って来ることはなく、
(もしかして、予定が変わったのかな?)と思っているうち、また1年があっという間に過ぎていました。
帰ると言って帰って来ない息子は、どこでなにをしているの?
(2019.03.26)